毒舌!ゆるキャラ図鑑

ゆるキャラ制作の経験を持つ筆者が、人様のゆるキャラを勝手に斬ります。

 



たれぱんだ(ゆるキャラ図鑑No.15)

こんにちは。ぼけねこです。

 

今回紹介するのは懐かしのキャラクター。

 流行ったのがひと昔前のことですので、知らない方もいるかもしれません。 

 

あの人はいま? 

たれぱんだ

 




 




この脱力感、このゆるさ。

ゆるキャラのお手本のようなお方です。

 

 

しかし一方で、物足りなさも感じてしまうのです。

 

 

もちろんいま見ても可愛いですし、ゆるキャラ界の先輩として尊敬しているのですが、

リアルタイムでみていた時の「グッとくる感じ」があまりないのです。

 

わたしがゆるキャラ慣れすぎてしまったせいでしょうか。

時代の流れというやつでしょうか。

 

たれぱんだの絵を描いていればクラスの人気者になれた、

あの頃ほどのインパクトがないのです。

 

 

それでも、 性別はオス、メス、その中間があるらしく、

同性婚を認め始めた昨今の風潮と一致するところがあり、

その先見性はさすがといったところです。

 

また、「分裂する」、「5cm~3mと個体差が大きい」、「時速2.75km/hで転がる」など、

結構綿密な設定が存在している辺りには、

ゆるキャラ界のレジェンドとしての深みを感じさせます。

 

 

***

 

 

たれぱんだが世に出たのは1995年。

筆者の記憶では、2000年前後が人気のピークだった気がします。

 

たまごっち、プリクラ、ルーズソックス、GTO、ノストラダムス…

なんとなく世紀末感が充満していた頃です。

人々は癒しを必要としていたのでしょう。

 

「マイナスイオン」や「癒し系」なんて言葉が流行ったのも

そういえば同じ時期の出来事です。

 

 

しかし、21世紀を迎えゆるキャラが不要になったかというとそうではなく、

むしろその流れは加速しました。

 

誰もがこぞってゆるキャラを擁立し、

ご当地ゆるキャラなる存在もすっかり定着しました。

巷には、カワイイキャラがあふれかえっています。

 

しかしそれは、人々がそれだけ癒しを求めているということ。

ゆるキャラは時代の鏡となって、

わたしたちの内面を映し出しているのかもしれません。

 

 

ひょっとしたら、ゆるキャラがはやらない世界の方が健全なのかな?

などと考えてしまいました。

 

 

今回はちょっと真面目なお話でした。

では!

 

 

 

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