キビタン(ゆるキャラ図鑑No.102)
今回のゆるキャラ図鑑は福島からのエントリー
キビタン
キビタンは、「キビタキ」というお腹の黄色い鳥をモチーフにした福島のキャラクターです。1995年の国体で使用され、選手や県民から愛されたため、その後も使用されるに至りました。
ポイントは、当時版権を保有していた電通がその権利を福島県へ無償で譲渡したという点です。
電通といえば、あのゴリゴリのビジネスマンの集団です。
キビタンの版権を持っていても、この先ビジネスの役には立たない。そんな経営判断が電通内でなされたような気がしないでもありませんが、そこは触れないでおきましょう。
そして、案の定といいますか、キビタンがさほど注目されずに終わっているというのは、公然の秘密です。
そんなキビタンは、3.11後は震災の復興キャラとして「ふくしまから はじめよう。キビタン」というたすきをかけ、復興のために尽力しているとのことです。
普通であればここは感動し、「いい話だ」と彼に拍手を贈るところなのですが、疑り部会筆者としてはストップをかけざるを得ません。というのも、彼の画像を見てください。
「キビタン」という文字が最も大きく印字されています。
なんだかんだ、自分の宣伝をしたいだけなのでは? そう疑われても仕方のないデザインです。
筆者も東北出身ですし、福島の友人も何人かいます。被災地の復興を願う気持ちは変わりません。ただ、「復興」という美しい言葉を掲げ、どさくさに紛れ利を得ようとする者がいるのも事実です。キビタンはそうでないことを祈りますが、やはり上のようなデザインを見ると、「コイツやる気あるのかな?」という風に勘繰ってしまいます。
…当図鑑には珍しく、本気で毒舌になってしまいました。福島の友人から「『復興』をかかげる連中ってどうなの?」という話を聞いていたので、つい熱くなってしまいました。
まあ、「復興イベント」なるものに東北地方のゆるキャラと共に参加しているみたいですし、キビタンの場合、その気持ちは本当だと信じましょう。
以上、たまには真面目な、「毒舌!ゆるキャラ図鑑」でした。