ユーモアちゃん(ゆるキャラ図鑑No.80)
今回は渦中のアイドルグループ・SMAP(スマップ)のゆるキャラをご紹介
ユーモアちゃん
ユーモアちゃんは、2015年2月にSMAPの楽曲『ユーモアしちゃうよ』に出てきたゆるキャラです。
その名前、そして風貌からは、やっつけ仕事感を拭い去ることがどうにも出来ません。
そして、そのようなゆるキャラにふさわしく、ほぼ流行らずに埋もれてしまいました。
しかし、ユーモアちゃんは流行らずとも、SMAPの存在感たるや、日本中の誰もが知るところです。
筆者などは、テレビをみなさ過ぎて、小学校の卒アルの「好きな有名人欄」の記入に困り、苦し紛れに「スマップの中居くん」と書いた過去を持ちます。
しかも、よくよく見ると、それが卒アル制作委員のミスにより「スマッフ」になっていたのです。しばらくそれをネタにいじられ、転記ミスを犯した内藤君はもとより、スマップ自体を恨んだこともあったものです。
ただ、それでも、筆者がSMAPを嫌いになることはありませんでした。
楽曲は全て提供。歌は下手で、踊りもそこそこ。
自ら「俺たちスターだし」などと言い、反感も買うこともあるかもしれないけれど、やはりSMAPは、わたしにとってのスターなのです。
ギラギラしたものがあります。個性があります。
嵐ももちろん良いですが、どこかスマートすぎるのです。洗練されていて、カッコイイのですが、なんだか消化が良すぎるのです。
その点SMAPは、昭和のスター、あるいは20世紀のスターと言っても良いのかもしれませんが、とにかく、骨太でギンギラギンの「ザ・スター」とでも呼べる存在だったのです。いささか鼻につく面もあったかもしれませんが、それを補って余りあるくらい―いや、だからこそ、愛すべき存在だったのです。
そこまで考え至るとき、ゴツゴツしたカドのある、存在感のあるアイドルグループが消えてしまったという喪失感に襲われてしまうのです。
筆者などは「青い稲妻」に始まり、「夜空ノムコウ」「ライオンハート」「世界に一つだけの花」…と、SMAPとともに十代、二十代をリアルタイムで歩んできました。
「慎吾ママのおはロック」をなぜか学園祭で歌ったのは良い思い出ですし、
大学生になり「オレンジ」を知り、夕暮れの公園で一人聴いたことを思い出すと、いまでも甘酸っぱい気持ちにさせられます。
人生いつの時代も、SMAPは必ずその顔をのぞかせます。顔をのぞかせて、あの日あの場所であった出来事を、鮮やかに思い出させてくれるのです。
ほとんどテレビをみない筆者でも、彼らの存在を感じないわけにはいきませんでした。彼らとともに、時代を共有しないわけにはいきませんでした。彼らを失うことは、自らの道程を遠い過去に押しやるのと同じくらいの喪失感が伴うのです。
日本人誰もが知っている、個性豊かなギラギラのアイドル。
そんな存在が、これから先、果たして出てくるのでしょうか。
世の中が多様化し始める前の、ぎりぎりの時代に出てきた彼らが、ひょっとしたらその最後の存在になるのかもしれません。もしそうであるならば、わたしたちは、彼らの最後をこの目にしっかり焼き付けておく必要があるでしょう。彼らの生き様、そして、「国民的アイドル」としての最後の振る舞いを、しかと見届けるべきなのでしょう。
それが、スターとしての彼ら に贈ることの出来る、われわれファンの最後の声援なのかもしれません。
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さて、少しマジメになりすぎました。
末筆にはなりますが、解散後のメンバーの動向は、非常に気になるところです。
ひょっとしたら、解散後のビートルズみたいになるのでしょうか。
なぜキムタクは残留を決めたのか?
グラウンドレベル中居はどうなるのか?
吾郎MCのホン怖は打ち切られるのか?
シンゴちゃんは怪しいクスリに走ったりしないのか?
草薙は再び脱ぐのか?そして、彼が脱いだ時、シンゴちゃんは駆けつけてくれるのか?
憶測、疑問、そして心配は尽きることがありませんが、
個人的な一番の関心事は、「森くんは一体どうなってしまうのか?」ということです。