わらび舞妓ちゃん(ゆるキャラ図鑑No.74)
こんにちは。ぼけねこです。
今回は京都からのエントリー。
ゆるキャラ界の異端児・わらび舞妓ちゃん
ゆるキャラ図鑑を主宰する以上、様々なゆるキャラを見てきたつもりでした。
きもいキャラ、やばいキャラ、意味不明なキャラ…
ひと通りのゆるキャラには遭遇し、「もう何をみても驚かない!」と自負していたところ、わらび舞妓ちゃんに出会ったのです。
彼女(?)をひと目見た瞬間、思わず絶句してしまいました。
天狗になりかけていた筆者の鼻を、わらび舞妓ちゃんは見事にへし折ってしまったのです。
なんといってもこの見た目。もはや着ぐるみと呼んでよいのかわからない。
ビニールを膨らませ、ちょこちょこと落書きをしただけではないか? 「舞妓」の割に、中に入っているのはどうみても男性ではないか?
ゆるキャラとはなにか? 舞妓とはなにか?
人々の常識を根源から問いただしたのが、わらび舞妓ちゃん。
わたし自身、世界観が180°どころか、二~三周して870°くらいひっくり返されてしまった気分です。もはや何を信じてよいのかわからない。
そもそも中に入っている人間ですが、なんか関西の漫才師みたいな髪形をしています。そう思い調べてみると、その正体はなんと吉本の芸人でした。
チョコレートプラネットというコンビがネタで出したゆるキャラ。それがわらび舞妓ちゃんで、それが予想外に世間にウケてしまった、というのがコトの真相のようです。
以降、わらび舞妓ちゃんは各地のイベントに引っ張りダコとなりますが、2015年3月には、なんとその着ぐるみ(と呼んでよいのか?)が電車の中に忘れ去られるという事態が起きています。
空気を抜いて折りたたむだけの着ぐるみですから、持ち運びは自由自在。プールへ浮き輪とかを持っていく感覚でいたのかもしれません。その油断が、大切な商売道具を車内に置き忘れるという事故を招いてしまったのです。
しかし、冷静に考えてふと思うのが、「もはや着ぐるみは不要では?」ということです。あれだけスケスケで、中身も見えてしまっているのですから、着ぐるみはあってもなくても一緒のような気がします。
それでも制作者サイドは「子供の心を持つ人には中の妖精が見える」などと意味不明なことをぬかしており、常識的な筆者としては、ビニール製の胴体にマチ針を突き立ててやりたい衝動に駆られてしまいます。
そんなわらび舞妓ちゃんの2015年度ゆるキャラグランプリの成績は385位。
意外と健闘してしまっているのがまた腹立たしいですが、「来年は企業・自治体・ハッカーの協力がないと上位は狙われへんな~」と、さらに上を目指す旨の発言もしています。
ただ、さすがのハッカーも、わらび舞妓ちゃんに手を出すことはしないのではないでしょうか。むしろ、わらび舞妓ちゃんに下手なことをすれば、逆にハッカーがウイルスにやられてしまいそうです。
さわらぬ神に祟りなし。
わたくしぼけねことしても、わらび舞妓ちゃんとは必要以上に距離を置き、もう少しまともなゆるキャラを取り上げていきたいと考えています。