お猿のくぅ(ゆるキャラ図鑑No.91①)
今回のゆるキャラ図鑑は、岐阜県は飛騨高山からのエントリー。
お猿のくぅ
お猿のくぅは、飛騨高山を勝手にPRするため、2008年に一個人により生み出されました。
活動開始当初は、「町並みを歩くだけで通報され、パトカー4台とさすまたをもった警官たちに取り囲まれる(wikipediaより引用。強調筆者)」など、地元でも凄まじい反応を受けていたお猿のくぅ。
しかし、長きにわたる地道な努力が認められ、2012年には高山市から特別住民票を発行されるに至ります。
そして、特別住民票が発行されるや否や「さっそく福祉課へ行って生活保護の申請をしてくるぞ」とのコメントを発するも、「同住民票に法的根拠がない」とのことで即座に却下。
たしか2012年は、生活保護不正受給で世間が揺れていた頃です。お猿のくぅは、世相を強烈に皮肉ってみせるという、ロックスターも顔負けのパフォーマンスをしてみせたのです。
ただ、とんがったゆるキャラの宿命というべきか、当初周りから受けていた反発もわからないではありません。
第一、自己紹介を見ても「酒と煙草と女性が大好き!」などと言っているのですから、「毒舌!ゆるキャラ図鑑」主宰の筆者ですら疑問符が付く内容です。
子どもがお母さんとかに「女性が好きってどういうこと?」と訊ねれば、平和なお茶の間が凍り付くこと間違いなし。「子どもってどこから産まれるの?」「サンタクロースはいるの?」といった問いかけと同レベルの破壊力を有しています。
それでも2012年の特別住民票付与を皮切りに、2013年ゆるキャラグランプリでは岐阜県1位を獲得、2014年には全体でも41位の成績を残すなど、着実にその地位を上げてきているお猿のくぅ。
疑り深い筆者としては、ついこう思ってしまうのです。
それでいいのか岐阜県民?
彼のブログやその他記事を読めば、お猿のくぅが地道な活動を続けているのはわかります。彼の努力は本物ですし、「地元を盛り上げたい」というアツイ気持ちも嘘ではありません。一個人のゆるキャラにもかかわらず、大健闘しているのは否定しようのない事実です。
しかし、どこか騙されてやいないか?
ホストのような見た目とのギャップで、騙されていないか?不良とかが少し優しくすると「あのひとステキ!」ってなっちゃう現象とよく似ています。チャラい見た目のくぅが、例えばゴミ拾いでもしようものなら、たしかに一発で惚れてしまいそうではあります。
しかし、筆者は全てのゆるキャラを平等に愛す(毒舌にかみつく)立場である以上、岐阜県民諸氏には注意を促さずにはいられません。ギャップ萌えには気をつけるのだ、と。
ちなみに岐阜県民といえば、「岐阜-山形論争」が、山形県出身の筆者の中では非常にアツいトピックです。
上京すると周りは都会の人ばかりです。東京だの大阪だの、やれ名古屋だのと、たいていは大都市出身者ばかりです。たまに多少は田舎出身(奈良、岡山など)の人にも出会うのですが「岡山vs山形」ではまだ分が悪い。
そんなとき、自分より田舎出身の人間に出会うと、非常にテンションが上がってしまうのです。(岐阜、鳥取、島根、佐賀 etc.)
どんぐりの背比べと言われようと構いません。普段は、どんぐりの背比べが出来る相手すらいないのですから。
なので、岐阜県民に出会うと、筆者はついつま先立ちをし、彼らと背比べを始めてしまいます。
そして、それに対する岐阜県民の反応がコチラ。
「岐阜は名古屋にすぐ行ける」
?
筆者の理解が間違っていなければ、名古屋は愛知県の都市。同じ中部地方に属すといえど、岐阜県の都市ではありません。義務教育ではそう習ったはずです。岐阜県民が名古屋の自慢をするのは、お門違いというもの。
それでも彼らは「岐阜は名古屋に近い」と強硬な態度を崩しません。もはや背伸びとかそういうレベルではない。
シークレットブーツを臆面もなくはきこなし、「おれたちスゴイだろう?」とドヤ顔でせまってくるような勢いです。そこで筆者も「山形は仙台に近い」(バスで60分くらい)と負けじと対抗するものですから、勝負は空中戦に突入してしまいます。
文字通り、地に足のついていない、レベルの低い空中戦。最後は都会出身者に鼻で笑われ、勝負は終焉を迎えます。このようなわけで、筆者は岐阜県民に対し苦手意識を持っているのです。
…つい話がそれてしまいました。
人気者の彼の紹介文は、くぅ自身のHP、岐阜県ゆるキャラ紹介のHP、Wikipedia…様々なところに見つかります。ただ、場所によって書いてあることが若干違います。
それを比較しながら色々いじろうと思っていたのですが、ちょっと長くなりすぎたので二回に分割します(「岐阜vs山形」のくだりが完全に不要でした)。
気が向いたら明日にでも続きを書きます。
それでは!
後編記事はコチラ!