バーバーくん(ゆるキャラ図鑑No.77)
ゆるキャラ図鑑No.77です。
新年からめでたいですね。
今回紹介するのはこちらの方
バーバーくん
バーバーくんは全国理容生活衛生同業組合連合会のゆるキャラです。
なんだか舌を噛んでしまいそうな、というよりそもそも読むことすら放棄してしまいそうな名前ですが、端的に言って床屋さんのゆるキャラですね。回っているんだか上にあがっているんだかよくわからない、例のアレをモチーフにしているようです。
参考図:例のアレ
見ているだけで目がチカチカするバーバーくんですが、2014年のゆるキャラグランプリでは総合ランキング17位。そして、企業ランキングではなんと1位に輝いています。
企業ランキングとは、その名の通り、企業がバックについているゆるキャラランキングのことです。
通常ゆるキャラは、地元の自治体なんかがサポートしているケースが多いのですが、企業所属のゆるキャラは、民間企業のバックアップの元成り立っています。ざっくり言うならば、従来のゆるキャラ(e.g.ふっかちゃん(図鑑No.57) - 毒舌!ゆるキャラ図鑑)が公務員、企業所属のゆるキャラ(e.g.バーバーくん)が企業戦士とでも言ったところでしょうか。
ちなみに、企業部門でし烈な争いを繰り広げたのがコバサン太だそうです。
企業部門ではいびつさ、キモさでも争っているのでしょうか。
彼らに投票する人間の気が知れません。
そう思いバーバーくんの情報を集めていると、案の定「組織票」なる不気味な検索ワードにひっかかりました。
どうやら、全国理容生活衛生同業組合連合会が組織ぐるみで投票を繰り返していたようなのです。しかも恐ろしいことに、彼らはその事実を公言して憚りません。
「理美容ニュース」なる明らかに彼らの息がかかっていそうな機関紙では、「全理連の組織力をもってすれば圧勝は間違いないとの予想だった」といった記述さえ見つかります。
あるいは他のゆるキャラにも当てはまるのかもしれませんが、組織票を抜きにして、一体何名の一般人がバーバーくんへ投票したというのでしょう?
なんだか、あんまりいないんじゃないかという気がします。
誰も知らないのを覚悟で言うと、内情を解剖すれば、サクラ疑惑に嘆くこち亀初期のチャーリー小林みたいなことになりそうです。
そんなバーバーくんですが、充実しているようでイマイチ充実していないHPを持っています。(参考:それゆけ!バーバーくん)
「それゆけ!バーバーくん」とは、や○せたかしもびっくりのタイトルです。
歌やらバーバーくんの仲間やらが掲載されていますが(ダウンロードまで出来ます)、肝心の情報は一切伝わってきません。彼のプロフィールにまつわる情報は、一切がベールに包まれたままです。
一方、全国理容生活衛生同業組合連合会にはチョキちゃんなるゆるキャラもいるようで、こちらは公募で選ばれたゆるキャラとのこと。
参考図:チョキちゃん
果たしてどちらが正当なゆるキャラなのか? 内紛状態の国家のように、全国理容生活衛生同業組合連合会内でも意見が割れているのかもしれません。
ハッキリ言って、筆者としてはそこまで興味がない。さらに言えば、たぶん全国理容生活衛生同業組合連合会の方々ですらあまり深く考えていないのではないか、という疑いすらあります。
「あのマークは結局上にあがっているのか、回っているだけなのか」というのと同じくらい哲学的な問題です。このまま考えていても、きっと答えは出ないでしょう。
なお、チョキちゃんを一般公募した際は、松本零士氏(漫画家)や浅葉克巳氏(アートディレクター)といったそうそうたるメンバーが審査員を務めたようです。
もはや彼らにデザインを任せた方が良かったのでは?
そんな無粋な疑問も生じてきますが、きっと口に出すべきではないのでしょう。
様々な思いをバーバーくん(ついでにチョキちゃんも)と一緒に東京湾にでも沈め、本記事は締めさせて頂きます。