いもメン(ゆるキャラ図鑑No.32)
こんにちは。ぼけねこです。
今回紹介するのは、愛知県大府市のご当地ゆるキャラ
いもメンです。
いもメンは木の山芋をモチーフにした愛知県のご当地ゆるキャラ。
木の山芋は畑のウナギと呼ばれるぼど栄養価が高く、かつ粘り気のある食材です。
そして、いもメンもまた、木の山芋のように粘り強いゆるキャラなのです。
たとえば、ゆるキャラグランプリへのエントリーを拒否された事件などは、
彼の粘り強さをなによりも雄弁に物語っていると思います。
そう。
あれは、2013年のゆるキャラグランプリの出来事でした。
いもメンさんは、グランプリへエントリーをしようとしていました。
彼の脳裏には、
「これだけパンチの効いたゆるキャラ。グランプリを取っちまったらどうしよう」
なんて考えも、ひょっとしたら浮かんでいたのかもしれません。
しかし結果は、エントリー拒否。
肌の露出が多いことを理由に、ゆるキャラグランプリ委員会から
エントリーを拒絶されてしまったのです。
ただそれも納得で、当時の彼の姿は下記の通り。
(参考画像1:建物の前でポーズを決めるいもメン)
(参考画像2:偉い人と歓談するいもメン)
肌の露出が多いというレベルではありません。
R18の規制に完全に引っ掛かりそうですし、
黒か白かと問われれば当然黒、
アウトかセーフと訊かれれば間違いなくアウト。
少し時代を先取りしすぎていたのです。
その後はトップ画にあるように、
赤いつなぎを着ることで「肌の露出問題」を見事クリア。
無事ゆるキャラグランプリへのエントリーを果たしています。
さらに、一部農家の方からは徐々に信頼を得て、いまに至るのです。
「あの格好で低姿勢なのがいい。心の底から木の山芋を愛しているのが伝わる。自由にやってほしい」
とはある農家の方のメッセージですが、完全に騙されているな、という気がします。
本当に低姿勢なゆるキャラならば、あんな格好は決してしません。
もっときちんとした格好をしているはずですし、ましてや裸になるはずがありません。
不良とかヤンキーがちょっと優しくすると、「あの人素敵」ってなっちゃう、あの現象とよく似ています。
ただそれでも、この写真なんかを見ると、農家の方に愛される理由がわからないでもありません。
なんかこう、ものすごくしっくりくるんですね。
正直、畑に埋まったまま二度と出てこないで欲しい。
そう思わせるだけの存在感と迫力を持つ、ゆるキャラ界の異端児。
それがいもメンさんなのです。