しかまろくん(ゆるキャラ図鑑No.101)
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しかまろくん
しかまろくんは奈良市観光協会の公式キャラクター。狙いしましたかわいさ。あざといほどに、ただただかわいいゆるキャラです。
そのことは、彼の公式紹介文からも伝わってきます。
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『しかまろくん』は、のんびりした性格の心のやさしい男の子♬まろ眉と微笑み目が特徴で奈良時代から目撃されていますが、まだまだ子どものようです。好物は鹿せんべい。ぽかぽか陽気の日に奈良公園の芝生で昼寝するのが大好きで~す(*^。^*)
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なぜここまで「かわいさ」を追及したのか?
もちろんゆるキャラは「ゆるく」あるべきですし、キモイゆるキャラが増殖気味の昨今の風潮は、良識ある筆者にとっても嘆くべきものです。しかし、「あざとい」と言われる危険を冒してまで、奈良市観光協会はなぜひたすらゆるく、かわいいゆるキャラを擁立したのでしょう?
…ここまで書き、あの方の存在を思い出しました。
奈良市といえばあのお方。あるいは、現在の「キモ系ゆるキャラ」の潮流を作った元凶ともいえるあのお方。できれば名前すら挙げたくないのですが、話の流れ上、致し方ありません。
奈良県の公式キャラ・せんとくんです。
参考記事:
せんとくんお披露目の際は、「キモイ」「仏教を侮辱している」「公式キャラから降板させてくれ」と、当の奈良県民からも容赦ないバッシングが浴びせかけられました。 そのことがよほどトラウマとなったのでしょう。
「とにかくかわいくしなければ」と、なにかにとりつかれたように、しかまろくんをかわいくしてしまったに違いありません。
ちなみに、せんとくんは奈良県が主体となり生み出されたキャラであるのに対し、
しかまろくんは奈良市の観光協会が主体となり生み出されたキャラです。
せんとくんは「奈良県」の公式キャラクター
しかまろは「奈良市」の公式キャラクター
つまり、せんとくんは、奈良市から「切り捨てられてしまった」というわけなのです。
「せんとくんはあまりかわいくなく、好きではなかった」
「観光協会は賢明な判断をしたと思う」
「せんとくんグッズは買うのをためらっていたが、しかまろくんグッズは即購入してしまった」
しかまろくんが奈良市に採用されたとみるや、上記のようなネットならではの残酷な書き込み、そして、人々の真実の声があちこちで見受けられるようになりました。
奈良市観光協会から見捨てられたせんとくんは、ただのきもキャラになりさがってしまったというわけなのです。
筆者は先日、奈良市を訪れる機会があったのですが、市中で見かけるグッズ、広告の比率は、体感的には「せんとくん:しかまろくん=2:8」といったところで、いい感じにせんとくんがフェードアウトしかけていました。
奈良市観光協会の「せんとくん掃討大作戦!」(筆者が勝手に命名) が実り、一日も早くせんとくんが地上から消えていなくなることを願うばかりです。
ちなみに、ネット上ではせんとくんの変装セットの購入が可能のようです。
上記はamazonのれっきとした商品紹介画像。モデルのチョイスには悪意しか感じませんが、ひょっとしたら、せんとくん消滅に伴い、製造中止に追い込まれる日も遠くはないかもしれません。
「興味ある!」という奇特な方は、上記リンクからお早めの購入を。パーティーグッズとして、想像を超えた破壊力を発揮すること間違いなし。
もちろん筆者は、その結果について一切責任を負うつもりはありません。